山親父の気まぐれトレッキング

山親父の気まぐれトレッキング

気まぐれな山行の備忘録

北八ヶ岳 渋の湯~黒百合ヒュッテ 2025/11/2~3

【一日目】
09:40茅野駅 -バス¥2000- 10:30~10:40奥蓼科温泉渋の湯 - 11:20八方台分岐
 - 11:45唐沢鉱泉分岐 - 12:30黒百合平(テント泊¥1500)

【二日目】
黒百合平07:05 - 07:40唐沢鉱泉分岐 - 08:00八方台分岐 - 08:40~09:00渋の湯
 - 09:50~11:05明治温泉入口 -バス¥1900 - 12:00茅野駅

 

秋の澄んだ空気に誘われて、夜景を撮りに行こうと決めた。
カメラとテントを背負い、まだ夜が明けきらない時間に始発電車に乗り込む。
目指すは長野県 茅野駅。標高の高いこの地なら、星空と紅葉が織りなす幻想的な風景に出会えるはず・・・

山頂付近に漂う雲が少し気になる。
それでも、バスの窓から見える八ヶ岳は、秋空を背負って堂々とした姿を見せてくれている。
黄金色に染まった木々の間を縫うように、バスは静かに奥蓼科温泉・渋の湯へと向かう。標高約1800m、秘湯の趣を残す渋の湯は、山の懐に抱かれた静かな一軒宿。

登山届を投函し歩を進める

登山口を一歩踏み出すと、すぐに八ヶ岳ならではの世界が広がる。
足元には、まるで絨毯のように広がる青々とした苔。

木々の間から差し込む木漏れ日が、苔の緑をいっそう鮮やかに照らし出す。

この道を歩くたび、自然の息吹に包まれていくような感覚になる。

白い苔かと思いましたが、後で調べるとウグイスゴケ(地衣類)らしい…

北八ヶ岳にはかなり前から来ているが、初めて見た!

やがて道は傾斜を失い、足取りも軽くなる。
苔むす森を抜け、木々の背丈が少しずつ低くなり、冷たい風が頬を撫で、空気はさらに澄んでいく。
今日のテント地、黒百合ヒュッテはもうすぐそこ。

黒百合ヒュッテに到着。
長い樹林帯を抜けると、視界が一気に開け、山の空気が変わったことに気づく。
朝方の澄んだ青空はすでに姿を消し、空は灰色がかった雲に覆われていた。
時おり吹き抜ける風が、木々の枝を揺らし、テント場の静けさにざわめきをもたらす。

時刻は昼を過ぎたばかり。
空はすっかり雲に覆われ、風は次第に強さを増していた。
フライシートが風に煽られないよう、張り綱をしっかりと固定する。
設営を終え、テントの中に身を沈め、しばし天候の様子を見ることにした。

天気の回復は見込めそうにない。
空は重たく、風は相変わらずテントの外を吹き抜けている。
こんな日は無理に動かず、今日は持ってきたお酒でも飲んで、まったり過ごすことにした。何もせず、ただこの時間を味わう…

夕方になっても、空は重たいまま。
雲は厚く、風は冷たく、回復の兆しは見えない。
ラジオの天気予報によれば、日本海側の寒気団が予想以上に発達したようだ。

早々に寝袋に潜り込んだものの、がっつりとした冬装備ではなかったため、夜の冷え込みがじわじわと足元から忍び寄ってきた。
外は風が唸り、テントのフライが時折バサバサと音を立てる。
何十年ぶりだろうか。
ザックの中に足を突っ込んで寝るなんて、若い頃の冬山を思い出す。
あの頃は寒いのが普通だった。
今は、寒さが静かに身体の芯に染みてくる。

就寝     Zzzz…

 

夜明け前、小屋の窓に明かりが灯るのが見えた。
そっとテントを抜け出して外に出てみると、目の前に広がっていたのは、まるで別世界のような光景だった。辺り一面、真っ白。

すっかり朝になり、テントのベンチレータから外を覗くと、風と雪がさらに強さを増していた。
夜明け前の白銀の世界は、今や本格的な冬の装いへと変わりつつある。

このまま雪が降り続けると、下山時の足元が心配です。
風も強く、視界も徐々に白さを増している。
無理をせず、早々に撤収して帰ることにしました。

八方台との分岐点に差しかかる。
昨日は苔の緑と秋の空が広がっていたこの場所も、今はすっかり様変わりしていた。
辺り一面、真っ白。

渋の湯の登山口まで戻ってきた。
雪の中、ようやくたどり着いたこの場所も、雪に包まれて静まり返っている。
バス停は冷たい風が頬を刺し、じっと待つにはあまりに寒すぎた。
そこで、先の御釈迦池まで歩くことにした。

湯みち街道をひたすら下る。

辰野館を過ぎたあたりから、空に変化が見え始めた。
雲の切れ間から日差しが差し込み、雪に覆われた木々がきらりと輝く。
冷たい風の中にも、どこか春の気配を感じるような、穏やかな光だった。
それでも、天狗岳方面は厚い雲に覆われたままでした。

御釈迦池のバス停(明治温泉入り口)に到着。
渋の湯からの道のりの景色はまるで絵画のようでした。
新雪がふんわりと積もっている木々、紅葉の名残が枝先に残る木々
秋と冬が交差するこの瞬間が、ほんのわずかな季節の狭間ですね。

山は、いつも完璧な景色を見せてくれるわけではない。
晴天を期待しても、雲に覆われることもある。
星空を夢見ても、雪に包まれることもある。
それでも、自然と向き合い、受け入れることが面白い。

 

へばせば。

 

【おまけ】

御釈迦池駐車場は大渋滞

明治温泉のおしどり隠しの滝も見学に…

 

【おまけ de おまけ】

 

  茅野 駅そば 榑木川 (くれきがわ)

    もつ煮そば  ¥600