山親父の気まぐれトレッキング

山親父の気まぐれトレッキング

気まぐれな山行の備忘録

富士山 2012/09/01

生憎の天気のなか富士山に行って来た。
今回は員数8人構成の、にぎやかなメンバーでのご来光ツアー
のつもりだったのだが…
 

2012/09/01(土)

日本海側に停滞気味の低気圧があり、山の天気は微妙な感じの中、
富士登山隊のご一行にピックアップしてもらい、午後2時に出発。
 
富士山に登るのはこれで3回目。
6年ほど前に娘(当時、小5)にせがまれ富士宮口からアタックし登頂している。
今回は須走り口からのアタックである。
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午後4時半、時おり雨のぱらつく天気のせいか混雑もせず五合目の駐車場にすんなりと到着。
この時はまだ下界の景色がちらちらと覗かせていた。
高度順応のため暫く、周辺をぶらついているうちにお腹が空いたので、菊屋さんに入り腹ごしらえ
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                                                   親子丼 \900  普通に超うまかった。
 
須走り口はかつて(24年位前に)、ノリピーハウスで盛り上がったところ。
菊屋さんの店中には、ノリピーハウスの前でのりピーが写っている大型のパネル写真が飾ってあったが
ショップはかなり登ったところ(行ったことはないが確か8合目)と記憶している。
(近年は残念なことで盛り上がっていたが… ちょぴっとファンでした)
 
午後6時。ちょっと小雨の舞う中を出発。
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下山者が一息ついている小屋の前を通り過ぎると、
月明かりもないため急に夕暮れを感じた。
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6合目手前では雲が一瞬切れ、
月と町明かりが展望でき天気の回復を思わせていた。
が… 天気は回復せず、小雨の中の登山である。
 
午後10時半。
途中、メンバ一人の具合が悪くなり、7合目で付き添いを含めて3人が停滞し体調の回復を
待つ事となり残り5人で山頂を目指す事にした。
ここからは、雨がやや本降りになりつつあった。
 
午後11時半。
本7合目の鳥居を通過。風も出てきた。
 
午前0時20分。
8合目を通過。雨に加えて風も出てきており歩いていても冷え、メンバーに疲れも出てきている様子。
 
午前1時。
本8合目では風がかなり出てきた。
雨もやむ気配は無く完全に天気にやられた状態。
突風と雷に対する懸念が強くなり、暫く休憩をとりこれ以上風が強くなれば撤退を考えていた。が、
しかし、さすが富士山。日本一の観光地。
こんな天気でも列をなして登る人が後を立たない、おまけにツアーバスの団体さんまでいる。
 
少々不安ではあるが、ツアーのガイドさんがいる事もあり
(自分たちには無関係だがなぜか安心していた)
風が多少凌げる場所で暫く休憩した後、山頂を目指す事にした。
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雨のため足元くらいしか記録に残せない~
午前1時45分。
8.5合目の御来光館に到着。
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午前3時半
富士山頂に到着。
山頂では御来光のあてのはずれた大勢の登山客が、
小屋の前で小屋の営業開始を待っている状態。
雨、風は相変わらず強く。体温はどんどん奪われていく。
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下山してから調べたところ、この時の山頂の気温は1、2℃だったそうだ。
これは寒い!
 
おまけに風雨と暗闇で下山口までたどり着けず、
ひとまず明るくなるまで待つ事にする。
午前5時過ぎにやっと小屋の中に入る事ができ、
一杯800円の”トン汁”でやっと一息つけた。
午前6時。
小屋の人の進めもあり、下山道より登山道を下った方が安全とのアドバイスにより
来た道を戻ることにする。
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山頂の朝。あいかわらずひどい雨である。
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登山口から下山する事に…
午前7時半。
太陽館前で停滞組みと合流。
途中で具合の悪くなったメンバーもかなり良くなり一安心。
午前3時ごろから我々に連絡を取ろうとしていたらしいが、須走り口のルートではAU携帯は繋がらないようだ。選りによって全員AU携帯だった。
以前登った富士宮口ルートはAU携帯が他社に比べて使えていたと記憶している)
 
ここからは、砂走り経由で5合目を目指す。
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雨の砂走り。
 
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午前9時半。
駐車場に到着。雨の中全員無事の下山できてほんとに良かったね。
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帰りは御殿場の御胎内温泉健康センターで冷えた体を暖める事に…
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なんと、昼前には天気は回復し健康センターの裏手には富士山の山頂がちょっこっと覗いていた、
しかも、5合目からちょっと下ると気温も上がり残暑の厳しさを思い出させられていた。
 
今回は久しぶりの悪天候での山行でした。
また、にぎやかなパーティに参加させて頂きありがとうがざいます。
しかし、山は眺望の良い日に楽しみたいですね。
 
登山では登頂とその過程のルートと眺望で達成感(征服感)を味わうことは勿論大事であるが、
登ったからには必ず下山しなければならない。
山で一番大事な事は、やはり無事に下山できてこその登山である。
歳を重ねるとつくづく思うことである。
 
へばせば。