山親父の気まぐれトレッキング

山親父の気まぐれトレッキング

気まぐれな山行の備忘録

南アルプス 白根三山 2013/ 9/21 ~23

久しぶりの再開です。
ずっと気になっていた縦走をやっと完了する事ができた。
 
それは1982年の秋に奈良田から入山し、農鳥岳-間ノ岳-北岳を経由して広河原へ抜ける予定で奈良田から農鳥岳へ登山を開始したが、途中で登山道が崩壊し奈良田まで引き返したことにある。
この年はスーパー林道が崩壊するほどに台風の影響が凄まじかった。
 
このため、農鳥岳へのアプローチを諦め、崩れた林道を抜けて広河原へ出たが、
広河原もボロボロだった。
駐車場では泥に埋もれた車が置き去りになっていた。
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                       潰れた林道                                                       広河原の駐車場
 
南アルプスへは幾度と来ているが、30年来このルートが気になっていた。
前置きはこれくらいにして今回の記録を記そう。
 
     広河原 - 肩の小屋 -  間ノ岳 - 農鳥岳 - 大門沢小屋 - 奈良田駐車場 
 
2013/ 9/20(金)
PM10::30
仕事から帰宅し、急いで山支度を整え、いざ出発。奈良田の駐車場を目指す。
今回は車でアプローチ。
 
2013/ 9/21(土)
AM2:30奈良田の駐車場に到着。
第一駐車場には止められず、第二駐車場に止めた。
駐車場には既に4~50台は車が止まっており、
テントを出して寝ている登山客もいる。
 
6:40奈良田駐車場(バス \1100) - 7:30~8:00広河原 - 10:15二股
- 13:25小太郎尾根 - 14:30北岳肩の小屋(テント泊 \500)
 
とりあえず、バスの始発まで寝袋に包まり熟睡。
が、嫌な予感で目が覚めること AM4:30
始発のバスは5:30であるが周りがにぎやかである。
急いで支度を整え、バス停に行くと既に長い列が出来ているではないか。
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バスは5:30過ぎに2台来たが乗る事ができず、3台目の臨時バスでようやく乗れた。
AM6:40に駐車場を出発。
AM7:30 広河原到着
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広河原のインフォメーションセンターのトイレ(無料)に並び、
出発したが8時になっていた。(ん~既に計画より一時間半の遅れじゃ~)
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登山口はこのゲートを通るみたい。
広河原まで車で来た頃(マイカー規制が施される前)とは、全く様子が変わっている。
以前には、広河原ロッジ側から入山していた。
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正面に目指す北岳を見ながらつり橋を渡る。
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広河原小屋で登山計画書を投函、明るい木々の登山道をまったりと登っていく。
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徐々に標高も高くなり、森林限界を超える。
7月の上旬くらいまでなら、雪渓なのだろうが9月も半ばとなると雪渓も消え、
太陽が照り付け暑い。  
そのはず、今日は完璧な快晴!
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AM10:15
二股から大樺沢を直登すれば八本歯、右斜め後方に登れば白峰お池、
その中間のルートを登ると、北岳の肩方面である。
尚、二股から白峰お池側に仮設トイレが3基あった。
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AM11:30
二股から北岳の肩方面へ登る事1時間半弱。      …眠い!…眠い! とにかく眠い!
 
見晴らしの良い開けた場所に出た。7月あたりならシナノキンバイが咲く場所だろうか(次は咲いている頃に来て見よっと)
昼飯にしている人がいるので、こちらもちょっと早いが昼食を摂る事に…
 
………………Zzzz
AM12:30
お~っと、ちょっと墜ちてしまったではないか!
開けた緑地にポツンと取り残されていた。    が、元気は回復
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甲斐駒ケ岳は、凛々しいのぉ
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去年の鳳凰三山も良い山行だったなぁ     …などなど
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やっと、小太郎尾根に合流できた。
その後も、休憩のたびにちょこちょこ寝てしまったようだ。
既にPM2:00ちょい前ではないかぁ~  (… 今日は北岳を越せるかなぁ~)
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小太郎尾根に上がってからの北岳の肩方面の稜線
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稜線から中白峰沢の頭方面
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ちょこっとした鎖場もある
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今日はずっと見えている富士山。
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PM2:40
やっと、北岳の肩へ到着。
今日は出だしから、調子くるったし、眠たしで、今日はもう歩くのを辞めました。
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乾杯!!
ほんとは、ちょい訳有りで飲んではダメだけと。  呑んじゃえ。
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まだ、PM4:00位だけどお腹が空くので、早くも晩御飯とすることに。
今回は手抜きで全部レトルト。メニューは赤飯と親子丼の具。
と、ポリフェノールに入った赤液体。
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で、早々に夕飯を済ましてしまったのでテント場をプラプラすることにする。
テント場で地元の方から、テントは稜線から少し下ったところに張ると良いよと、
アドバイス
いただき、設営していたので夜中に風で目が覚めることなく快適に寝られた。
 
夕方から稜線では少々風が出てきた。
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そうこうしているうちに落陽ショウが始まった。
夕日が沈むと急激に冷え、手袋と羽毛服を着ていて良かったと思うくらいに。
(風もあるし)
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テントに戻って、明日の作戦を練る。  (白根三山縦走なので練る作戦もないがね!)
外は月明かりで歩けるほど明るい。
で、   いつもまにか     Zzzzz…
 
2013/ 9/22(日)
4:45北岳肩の小屋 - 5:20~5:30北岳 - 6:15北岳山荘 - 7:30中白峰
- 8:05~8:10間ノ岳 - 9:00~9:30農鳥小屋 - 10:20西農鳥岳
- 11:00~11:30農鳥岳 - 11:45大門沢下降点 - 14:00大門沢小屋(テント泊 \500)
 
今日は、昨日の遅れを挽回するため、4:00に起床。
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朝食はインスタント味噌汁にもち二個。   外はまだ薄暗いが月明かりで歩けそうだ。
 
AM4:45 出発
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北岳の手前からすっかり夜も明け、日の出まであと少し(奥にあるピークが北岳山頂)
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AM5:20
北岳山頂には、御来光を待ちわびる登山客がカメラを構え待っている。
こちらは、ご来光を待たずに先を急ぐことにする。
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これから向かう、間ノ岳農鳥岳方面
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北岳を過ぎて暫くすると左手のほうから朝日が昇ってきた。
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涼しい朝の見晴らしの良い稜線。
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AM6:15
北岳山荘に到着。
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左手に富士山。右手には中央アルプスを望み、
さらに3000mオーバーの広い稜線を歩く。
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AM8:05
間ノ岳に到着。
ここはかなりの登山客が北岳方面をバックに撮影会を行っている。
この無人の一枚を撮るためにちょい待った。
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AM8:10
軽く休憩をとり出発。
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 AM9:00
 農鳥小屋に到着。
 
ここらあたりから、登山者がかなりまばらになる。
みんな北岳から間ノ岳の間でピストンしているのだろうか?
後方に見えるのが、今日のメインイベントの西農鳥岳の登り。
と言うのも、つい先ほどまで約3000mの稜線を歩いていたが2800mのここまで下っていた。また、200mちょいを登り返さなくては…
 
AM9:30
気合を入れて農取小屋を出発
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AM10:20
西農鳥岳到着
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西農鳥岳から農鳥岳方面の眺め。
少しずつ雲が上がってきている。
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AM11:00
農鳥岳到着
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今日もチョイ早いが昼食とすることに。
メニューはラーメン。
 
AM11:30
農鳥岳を出発し下降点へ向かう。
 
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AM11:45
ここから、ひたすらに下る事になる。
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途中、「DOCOMOの携帯電話が使えます。」の案内が二箇所?あった。
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下り続けること、二時間半。 下降点付近は傾斜がきつい下りが続き、その後も下りっぱなし。
 
PM2:00
やっと大門沢小屋へ到着。
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小屋の裏手には、豊富に水を流す沢が二本合流している。
奈良田への下山口はこの沢の右岸から始まる。
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テント場はやや混雑気味。 夕方には、ほぼ満タンとなっていた。
 
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今日の夕食はレトルトの白米とレトルトの牛丼の具。
そして食後は、
明日の作戦を練る。  (奈良田に下るだけなので練る作戦もないがね!)
 
そして、  ……Zzzzz
 
 
2013/ 9/23(月)
4:00大門沢小屋 - 6:30奈良田発電所 - 6:45奈良田第二駐車場 
 
奈良田の第二駐車場と第一駐車場の間にある温泉、奈良田の里で一番風呂を浴びようと思い、今朝はAM3:00に起床。
 
AM4:00
テントを撤収し下山開始。
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が、
大門沢小屋の裏手から沢沿いに下るが、まだ辺りが暗いため、すぐにルートを見失ってしまった。
「あ~あ」と思い、水の流れていない沢沿いを行ったり来たりしながら、ルートを探していると少し上のほうにライトの明かりが見えた。
さっきテント場を出るときに、挨拶をした下山準備中だった方のようで、あわてて追いかけ一緒に下っていただく事にした。  いや~助かりました。
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すっかり夜も明け、数本の吊り橋を渡る。
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話をしているうちに、年齢も殆ど同年齢で出身地もご近所であることが判明。
山の装備やら、なんやかんやと、歩いているうちに奈良田発電所のゲートに到着。
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この方は、ここから広河原へバスで戻るとの事。
 
AM6:30
奈良田発電所のバス停に到着。
既に案内の方が座って待っていました。
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お疲れ様でした。
おかげで無事に下山できました。
 
車道からは奈良田の発電所が見える。
冒頭で記載した、スーパー林道が崩壊した年に農鳥岳のアプローチを諦めここに戻った時、発電所の方に大変お世話になった場所です。 …30年前の話ですが。
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AM6:45
奈良田第二駐車場到着。
コースタイムにて、大門沢小屋から奈良田の駐車場まで約4時間とみてAM4:00に下山開始をしたが予想以上に早く到着。
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奈良田の里で一番風呂でも、と思っていたが開店のAM9:00まで、まだ二時間近くもあるため、車に積んでいた水を浴びて、今回は帰ることにした。
温泉から上がり、ほけ~としているだろう時間には家に到着していた。
今回、長い期間気になっていたルートをやっつけることが出来てほっとしている。
当初のルートとは逆だが、昨年の秋に対面の鳳凰三山から眺めたのがきっかけだった。
 
へばせば。
 
【おまけ】
左が第一駐車場、右がバス停。
よく見ると、初日に駐車しようと思いバスの邪魔と思い諦めたところに
車を止められる事が判明。  ま、いっか!
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